トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

S&W M36-S.T.A.R.S.model

マルシンの絶版型M36チーフ・2インチモデルをベースに、ゲーム「バイオハザード」シリーズに登場するジル・バレンタインが装備しているバックアップ拳銃というイメージで製作したオーダーカスタム作品。

マルシン・ガスリボルバー(旧型)

▼STORY(設定)

ラクーン警察・特殊部隊「S.T.A.R.S.」隊員、ジル・バレンタイン。
アルファチームの紅一点で、ポジションはRS(リア・セキュリティ)。主に後方の援護を担当している。

23歳女子。S.T.A.R.S.へスカウトされる以前に、すでにデルタフォース(アメリカ陸軍特殊部隊)の訓練プログラム修了というとんでもない経歴の持ち主だが、その彼女が訓練時代からずっと持ち続けている一丁の拳銃がある。

スミス&ウェッソン社製M36・2インチモデル。通称“チーフスペシャル”。
ハンドガンを主装備とした軽装備形式では、メインの拳銃の他に小型のリボルバーなど携帯性に優れた銃を「バックアップ」として装備する。
これはメイン装備銃の予期せぬ故障や弾切れの際に緊急で使用する「最後の命綱」ともいえるもので、このM36・2インチモデルもそうした使われ方をされることが多い。

小口径で威力もそこそこ、携帯性を重視しているため装弾数も5発と少ない小さな銃。
元々は訓練プログラムで教材として使用されていたものと同モデルを、護身用・練習用として個人的に購入した銃だった。

それはS.T.A.R.S.が創設されて間もなく、仮入隊として着任したての頃。
珍しくも市内で起こった、ある「立てこもり強盗事件」で現場の雑貨店へ強行突入した時だった。店内を捜索中、不意に飛び出し襲い掛かってきた犯人グループの一人に握っていたメイン拳銃を叩き落された。

とっさにショルダーホルスターのM36を抜き、発砲。犯人の額に赤い点が浮かび、力なく崩れ落ちた。―即死。
見れば歳はジルよりも若く、まだ10代後半の少年だった。

結局死傷者はその一名のみ。残る犯人達は無傷で逮捕され事件は一旦収束したが、直後に彼女は人目を憚ることもなく嘔吐し続けた。

生身の人間を撃ったのはこれが初めてだった。
デルタフォースのプログラムでも実射を含むシチュエーションごとの厳しい訓練はあっても、あくまでそれは仮想の敵であって、冷静に対処できた。

だが実際に人を撃ち、その現実を冷静に認識した時になって、ようやく彼女は気づいたのだった。 銃という道具で、指先一つで自分と同じ命をいとも簡単に奪えるという事実に。
そして、(いざとなれば相手の手足を撃ち、行動を停止させればよい)とさえ考えていた自分の浅はかさに。

仮入隊期間を修了し、S.T.A.R.S.正式隊員となった際、ジルはこの拳銃を個人装備として申請し、グリップを制式メダリオン入りに交換した。

それはただの感傷ではない。命を奪うという事実の重さを忘れぬ為に。
銃を持ち続ける限り、その重みと可能性をも背負わねばならないと、常に思い起こす為に。

▼ベース:マルシン ガスリボルバー(絶版型)M36・2インチモデル

実銃はアメリカのスミス&ウェッソン社が1950年に開発した小型回転式拳銃。
使用弾薬は.38口径、装弾数5発でシリンダーも小さいため非常にコンパクト。その携帯性と信頼性で、警察官が常に携えていざという時に使用するには最適な銃として、世界中で愛用されています。
このM36を、ユニークな機構やアイデアを売りにするマルシン工業が20年程前にモデルアップしたもの。シリンダー貫通式で、専用カート(BB弾を後方から詰めるタイプ)を装填するけっこうリアルなガスリボルバーです。パワーも命中精度も良いとはいえませんが、メタルフィニッシュのメッキ仕様や金属製カートは「発射も楽しめる観賞用モデル」としてなかなか良いものだと思います^^

全長:163㎜ 重量:?g 装弾数:5発

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