トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

M92FS CUSTOM "霊銃荒鷹"

「サクラ大戦」のキャラクター・真宮寺さくらの持つ破魔の日本刀「霊剣荒鷹(れいけんあらたか)」をデザインモチーフに、カスタム銃としてアレンジしたオーダー作品。

ウエスタンアームズ・ガスブローバック

▼STORY(設定)

帝国華撃団本部の医務室で、真宮寺 さくらは一人思い悩んでいた。ここ最近、度重なる出撃のたびに、受ける手傷が増えていた。

隊長である大神一郎がパリ出向により不在のいま、こんな調子では帝都に住む人々を守りきれない。何より、さくら達の力を信じ防衛を任せてくれているあの人に合わせる顔がない。
愛刀「霊剣荒鷹」の剣技には自信があった。しかし、降魔の圧倒的な質量の攻撃に対して対処しきれていないのは事実。

思いあぐねたさくらは意を決し、華撃団のサブリーダー的存在であり、銃の名手でもあるマリア タチバナに悩みを打ち明ける。
マリアはしばらく考え、こう指摘した。
“刀による接近戦を得意とするあまりに遠距離の敵に対する意識がおろそかになっているのではないか。”
…確かにさくら自身、思い当たるところがあった。

対策としてマリアに勧められたのは、拳銃によるけん制と遠距離攻撃。
最初は銃器に対する抵抗もあったさくらだったが、訓練をこなしていく中、意外にもその才能を開花させてゆく。

影からその訓練を見守っていた帝国華撃団長官・米田 一基はある決意を胸に、密かにさくらの生家である真宮寺家に赴いた。

さくらの剣の師であり、荒鷹神社の宮司でもある真宮寺 鉄馬から受け取ったのは強力な霊力を秘めた金属「神鉄」。
これは「荒鷹」の修繕用に保管されていたものだったが、一説には太古の昔、天より降り注いだ岩から抽出された特殊な金属であるという。

帝都に戻った米田は、さくら自身に「神鉄」を鍛えさせ、帝撃一の発明家・李 紅蘭の力を借りて、己の霊力を弾丸として発射する“霊銃 荒鷹”を完成させた。

ベースとして使用したのは、イタリア銃器メーカーの名門・ベレッタ社のM92FS式拳銃。

大部分のパーツは「神鉄」を鍛えた鋼を打ち、削り出して製作された。
特殊な技法を使って華やかな“桜色”に染め上げられたスライドには、真宮寺家の家紋。同じくコンペンセイター部分には桜の蒔絵細工が施されている。
グリップは“霊剣”と同じく赤地に黒綿紐の柄糸巻き。
弾倉も「神鉄」から作られ、儀式を経て、霊力を弾薬としてその中に蓄え発射できるよう魂が込められた。

この新たな、そしてより強力な武器を自ら作り上げたさくらは、“一振りと一挺”の荒鷹を両手に携え、もはやほとんど手傷を負うこともなく襲い来る魔を撃退していった。

その姿は美しく舞う桜吹雪の如く。
…そして今は、自信を持ってあの想い人の帰りを心待ちにしていた。

▼ベース::ウエスタンアームズ社製ベレッタM92FS/カーボンブラックHWモデル

実銃はイタリアのピエトロ・ベレッタ社が生産・販売している9mm口径の半自動拳銃ベレッタM92F。
その操作性、安全性から世界中の警察や軍隊で幅広く使われており、現在はコルト・ガバメントに代わり米軍制式拳銃ともなっています。
このM92Fを安定した機能と多彩な商品バリエーションのWA(ウエスタンアームズ)がモデルアップ。HW(ヘビーウェイト)樹脂製のスライド&フレームだけあってずっしりと重く、カーボンブラックの質感も良好。動作は多少モッサリとした感じはありますが、各部に金属パーツも使用されていて、モノとしての質感は秀逸でした。この手の特殊樹脂は加工が難しいかと思ったら意外にもさっくりと削れたりして、カスタム材料としても中々良かったです^^

全長:217㎜ 重量:960g 装弾数:25+1発

photo by WESTERN ARMS Ltd.

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