マルイのガスブローバックガン・G26 アドバンスをベースに近接射撃(CQS=Close Quarters Shooting)専用にアレンジし、更に実戦的な改修(Tactical)を加えたオーダーカスタム。
東京マルイ・ガスブローバック数年前に賛否と共に市場に登場したY社のG26カスタム「G26-CQS」。
だがどうやらここ数年でコアなシューターの心を掴みつつあるようで、少数ながらCQB系のシューターや軍・警察関係者にも販売数を伸ばしているらしい。
そんな中、今年初旬に納入が決まったとあるPMCの部隊からも約1年間にわたる実戦使用でのデータやオペレーターによる所感が公開された。
ちなみに納入されたのは、純正仕様のCQSを某PMC側の要望に沿ってさらにアレンジした仕様の「G26-CQST(Close Quarters Shooting-Tactical)」である。
まずPMCの非公開訓練施設のCQBテストコースにて、敵との交戦中プライマリウェポンが発射不能に陥ったという想定でホルスターイン状態からのドロウによる即射。
通常のG19による発射に比べてCQSTではおおよそ0.3秒近くのタイム短縮という結果となった。
また同テストコースでCQSTを使用/C.A.Rシステムによる近接射撃を使って各部屋をクリアリングしていくテストでは一般平均タイムよりも20%の短縮が見られ、さらに標的を撃ち逃す失敗率も15%のマイナス。
狭い室内という環境限定ではあるが確実にメリットが得られるという結果が報告されている。
※ただしこれはあくまでCQB練度の高いオペレーターによる結果であることには留意が必要である。
戦闘地域での実戦においてもその効果は発揮されたようで、代表的な例として、中東でのとある護衛任務でオペレーターとパッケージ(護衛対象者)の乗る車両がIEDで走行不能に陥り、その場で待ち伏せ攻撃を受けた事案が報告されている。
この時は応援と救出のためのヘリが到着するまでの間、パッケージを保護しつつ地下道を通ってヘリが着陸可能な広場へ移動する必要があった。
その地下道で索敵しつつの移動中、再び長射程の地上へ出てからの残弾も考慮して、オペレーターはプライマリ武器からセカンダリ(CQST)にスイッチング。
極度のストレス下でのC.A.Rシステムによる各部屋のクリアリング、そして接敵・交戦を行った。
交戦距離は非常に短く、ほとんどの場合相手に直接触れられる程の距離だったと後にオペレーターは証言している。
扉をくぐってほぼ出会いがしらの射撃、それこそゼロ・コンマ秒の差が生死を分ける状況下でCQSTを使用したこのオペレーターは、敵の戦闘員を3人射殺。
自身もパッケージも負傷ゼロで地下道を潜り抜け、広場での中距離の銃撃戦を生き延びた後、無事にヘリで救出され任務を完了した。
所感では、サイトレスによるドロウ時の引っかかり防止効果や、ショートスライドによる超近接戦闘時の取り回しの良さ、またPMC仕様の特徴としてマガジンを抜いておけば非常にコンパクトになるため、平時の運搬が楽である点、などが評価されている。
実銃はグロック社が開発したダブルアクションオンリーの現代的自動拳銃。フレームにプラスチックを使用した画期的な銃で、9mmパラベラム弾を使用。このG26はグロックシリーズの中でも特に小型で携帯性に優れ、コンシールドキャリー(隠し持つ)銃、またはメイン拳銃と一緒に携帯するバックアップガンとしてよく使用されています。
このグロック26を、性能・品質共に信頼性抜群の東京マルイがモデルアップ。大きさは小型オートのジャンルとしてはわりと大きめですが、逆に実用的なちょうど良いサイズです。機能はさすがマルイ製といったところ。グロックならではのガッチリした握り心地とかなりの集弾性を持ち、動作も確実。ブロウバックは軽すぎず、キビキビとした動きのリコイルです。構造的なところではかなり分解しやすくG26アドバンスともパーツの互換性があって、そういう点で個人的に好きなモデルでもありますw
全長:182㎜ 重量:570g 装弾数:15+1発
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