トイガンカスタム・空想銃デザイン工房。

PYTHON 3in"稲光(いなみつ)"

タナカのガスリボルバー「コルトパイソン・3インチ」をベースに、銃による居合抜き戦術に使用する和風リボルバーカスタム、いうご依頼イメージで製作したオーダーカスタム作品。

オーダー製作:2010年6月~2011年4月

▼“和拵えのリボルバー”
(依頼概要)

ご依頼主様はなんと、漫画家の近藤一馬さん(片岡人生さんとの共作「デッドマン・ワンダーランド」「交響詩篇エウレカセブン(コミック版)」etcの作者さん)です。

きっかけは漫画の資料として銃器の情報を調べられているときに偶然このHPをご覧頂いたそうで、個人的なご依頼としてオーダーを頂きました。
一番最初のご依頼コンセプトは「和拵えのリボルバー拳銃」。右のラフ・イメージイラストまで頂いて、細かなデザインや設定はこちらに任せてもらえる、との涙出るくらいにありがたいご依頼(´Д⊂)

その後、こちらから「居合い抜き戦術」「モチーフ=雷」といったいくつかのキーワード・デザイン提案をさせて頂いて、最終的に「日本刀の鞘をモチーフとしたホルスター」もセットで製作することになりました。

当工房のオリジナルである和拵えシリーズを気に入って下さっていた上、そのコンセプトを発展させて好きにやらせてもらえらので本当に嬉しかったです!

近藤さんから頂いた描き下ろしイメージイラスト。和風柄巻きグリップ・角型バレル・根付金具など、まさにマンガの「設定資料」ばりにわかりやすく描いてくださっていて、これら原点となるイメージは作品デザインにもズッパシ反映させて頂きました^^ ※お名前・イラストともに掲載許可を頂いて掲載しています。

アメリカ西部開拓時代には“ファストドロウ”という銃を素早く抜き撃つ技術が実在しました。画像はゲーム「RED DEAD REDEMPTION」より。

一方、日本には刀を使った抜刀術(居合抜き)という技術があります。画像は三船敏郎主演「椿三十郎」より。

実在のファストドロウや居合抜刀術の如く「素早く抜き撃つ」ことをコンセプトとする和のリボルバー。
『パイソンベースで』というご希望は当初から決まっていたので、ベースはグリップ造形自由度の高いタナカ製パイソンに決定。銃身の長さも、外観バランスとドロウの際のスムーズさを考慮した結果3インチとしました。

バレルには頂いた初案イメージも参考に和模様を入れ、更にホルスターから抜きやすい形でデザイン決定。
今回は刻印や目貫飾り、鞘型ホルスターなど、専門性の高いいくつかの部分は「外注」という形で数人の職人さんにもお力をお借りしました。(もちろんできる部分はいつもどおり自作加工&仕上げ)
そして完成した作品と設定・詳細は次ページにて!

▼コミック:デッドマン・ワンダーランド

今回ご依頼を頂いた近藤一馬さんが、片岡人生さんと共作で連載されているコミック作品です。現在TVアニメも絶賛放映中!
ストーリー:東京大震災から10年、疎開先の中学に通う五十嵐丸太もクラスメイト達と平凡な生活を送っていた。だがある日学校に「赤い男」が現われ、丸太の運命は一転することになる。無実の罪で死刑宣告された丸太は、完全民営化刑務所「デッドマン・ワンダーランド」に送致されることに…。(~Wikipediaストーリー解説より)
主人公のガンタが何度も理不尽な現実に直面しながら、それでも仲間と共に乗り越え成長していく物語です。舞台となるデッドマンワンダーランド、そして幼馴染のヒロイン・シロをとりまく「謎」が徐々にあきらかになっていくので、先が気になって、読んでるうちにどんどん引き込まれました。随所でかなり過激なバイオレンス描写もあるんですが、その激しさが逆に主人公達の乗り越えるべき壁・現実を際立たせてると思います。同時にシロの底抜けの明るさ・優しさ、巻末のコメディ4コマにチョー癒されるんだなあ(*´Д⊂)

単行本:概刊9巻
著者:片岡 人生・近藤 一馬
出版社: 角川書店 (2007年9月~)

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