ゲーム「ファイナルファンタジーⅧ」に登場する主人公スコールの武器ガンブレード(リボルバー)を個人的趣味でイメージ再現、武器工房ギルガメッシュの山本氏とコラボ製作してみた試作カスタムです。 ※下記のストーリーは作者の空想です。ゲーム設定をベースにはしていますが、SQUARE ENIXの公式設定やグッズと直接関係はありません。
クラウン・エアリボルバーベースガンブレードの機構・概念の起源は、かの魔女戦争よりはるか以前といわれている。
そのコンセプトは、剣術を主体とした騎士達が全盛だった時代(―伝説の魔女と騎士ゼファーの時代)に、斬撃と同時に衝撃を加えることで攻撃力を増加させる“振動剣”と呼ばれる通常の大型剣の「技」の一種として生まれた。
(もっとも、“振動剣”を会得した剣術者達も厳密にその物理的メカニズムを理解しているわけではなかったようだ。)
やがて銃火器が発展しその威力が認められ始めた頃、この「衝撃を加えることで攻撃力を増す」メカニズムを、銃の機構を用いて半自動化したのが『ガンブレード』であった。
「リボルバー」はガンブレードのスタンダードであり原点ともいえるモデル。
その名のとおりリボルバー式拳銃をベースとしたガンブレードで、最大6発の特殊弾薬を使用する。
斬撃と同時にトリガーを引くと、装填した薬莢内部の炸薬が発火。発射された弾丸がブレード基部を叩き、強烈な衝撃を発して“超強力な振動剣”状態を作り出す。
言葉で説明すれば実に単純きわまるメカニズムではあるが、もちろん弾丸発射の速度は通常の銃器と同じ刹那の瞬間である為、これを斬撃のタイミングにピンポイントで合わせられなければその効果は十分に発揮できない。
また「リボルバー」の装弾数は6発であるため、弾丸使用での連続有効攻撃は基本的に6回までとなっている。(リロードすれば刃および銃部分の耐久範囲内で何度も使用は可能)
後に、この装弾数に関しての問題はオートマチック式拳銃をベースとするモデル(代表的なものに『ハイペリオン』がある)が登場し、幾分かは解消された。
また、ガンブレード流行に伴って耐久性を増した「強化型」や衝撃力を増した「強力型」、最終的には波動弾を使用して刃自体を空気の超振動で作り出す「波動型」など、かなりのバリエーションモデルが生み出された。
軍の装備近代化が進められた時代にはガルバディア共和国軍が一時期「リボルバー」を制式装備として採用していた時期もあったようだ。(今でもガ軍の一般兵装備と訓練過程にその名残が見られる)
しかし扱いに相当の技量と熟練を要するこの特殊武器は、銃器の進化・魔法の簡易実用化・そしてGFジャンクションシステム開発によって一気に廃れてしまい、今では一部のマニアにしか扱われていない「旧時代の武器」となってしまった。
後の“伝説のSEED”―バラムガーデンのSEED候補生、スコール・レオンハートもそんな変わり者の一人。
時代的に廃れたとはいえ、こうした一部のガンブレード愛好者向けに依然細々とメーカーによる生産は続けられており、その「趣味的」な扱いから、刃に装飾刻印を入れるサービスも行われているらしい。
スコールはSEED候補生として就学の際にこれ(しかも一番クラシカルなリボルバー・モデル)を注文した。
さらにシルバーアクセサリーが趣味の彼は、わざわざ想像上の生物「ライオン」をモチーフとしたブレード刻印を特注し、グリップエンドには自前でチェーンアクセサリーまで付ける拘りの一品。
ちなみにスコール率いるSEEDチームが魔女アルティミシアの野望を阻止した事件以来、この“特注ライオン刻印モデル”は空前のヒットとなった。
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